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朝日の温もり

白いシーツに窓から溢れる朝日があたり
白く柔らかな光に包まれて微睡む貴方の横顔
初めての朝感じた朝日の温もりは私に人肌の温もりを教えた。

白い空が星を帰し夜が白白と明ける頃
最後の星を見送りながら
自分で自分の肩抱き締めて漕ぎ出した日のことを思い出した。

私は安心が欲しかった
私はもう一人になりたくなかった
私は一人で帰る部屋の虚しさに飽きていた
その日のことを思い出していた。

冷たいドアノブに手を掛け鍵を開ける
明かりの消えた暗い部屋逆に明かりが灯っていたら怖い部屋、、。
電気をつけて鞄を置く脱力感を思い出していた

私は安心が欲しかった
私はもう一人になりたくなかった
私は一人で肩肘張る生活に軋んでいた
その日のことを思い出していた。

あの日、ミルクの匂いがする貴方と迎えた
初めての朝シーツに包まり見た寝顔
朝日の温もりと人肌の温もりは
私の欲しかったもの全てだった。

ミルクの匂いと子供の声も
面倒くさい親兄妹との柵も
地域との熱苦しい繋がりも
みんな貴方は持っていた。

朝日の温もりの中で
私は貴方に出会えたことを感謝した
貴方は父と母が出会わせてくれた
運命の人だと私はあの朝理解した。

朝日の温もりの中で。


2024年6月9日


 心幸 

6/9/2024, 3:43:46 PM