時計の針
私は、針を進める事しかして来なかった。
私は、
針を進める、だけしか出来ずに恐怖していた。
私は、何も変わっていないのに
只只、針が進んでいる事に気がついた。
私は、何も変わっていない。
ふと、周りに目を向けるとみんな幸せそうに育んだ根も育ち、みんな私の事なんて忘れてしまっているのかも知れない。
けれどそれは、私が拒んで選んだ道。
振り返ると何も残されていない暗い夜道
私の限り有る道の先は、まだ不透明で光が消えた暗闇先を見通せず。
怯え壁に手を当てそれでもゆっくりゆっくりと進んで行かなけれ行けないのかも知れない。
この先が破滅だとしても、手のひらの中で光る。
小さな、小さな、
砂粒みたいな光だとしても
ツバメ.2024/02/07
2/7/2024, 3:33:01 AM