らくは

Open App

「視線の先には」が今日のテーマだ。自分は他人の視線が苦手だ。人前に立って発表やプレゼンをするのは大嫌いだし、それどころか、職場の同僚と話すときすら、あまり相手の顔を見ずに話している。どうしてかはよく分からないが、相手の顔をみるのがちょっと怖いというか、億劫というか、抵抗があって、とにかく顔を見ないで声だけで対応するほうがずっと楽なのだ。もちろん、それが良くないことだとは分かっている。相手から見れば、ちょっと失礼で、不審で、気持ちの通じない人間に見えるだろう。それにこちらにしても、相手の表情をしっかり見たほうが、読み取れる情報が増えるに違いない。

いつまでもこのままではいけない、と決意して、実は先月の初めから、ある作戦を実行している。教育現場で頻用される「ごほうびシール作戦」である。1日のうち1回でも、会話中にしっかり相手の顔を見たり目を合わせたりできたら、スケジュール帳のその日の欄に丸い紫のシールを貼る(家族は除外)。ついでに、誰かに名前で呼びかけることができたときも、丸い緑色のシールを貼る。人の名前を呼ぶことも苦手で、いつも「あの〜」とか「すみません〜」とか声をかけてばかりだからだ。

これらの作戦は、少しは効果を上げている。仕事中に「あっ、今がシールチャンスだ」と思ったときに、意識的に相手の顔を見たり名前を呼んだりできる、こともある。それでも、やっぱり疲れていたり落ち込んでいるときは無理だ。小さな丸いシールなんかよりも、「顔を見たくなさ」のほうが圧倒的に勝ってしまう。まだまだ修行が必要だ。1年間くらい続ければ、少しは変わるだろうか。

7/19/2024, 12:54:53 PM