やるせない気持ち、私は大切な人に手を出した。
好きが募りすぎたのが悪かったようで、
押し倒して彼女が驚いていたが構わなかった。
服を脱がしてから、彼女は、
"ねぇ?!何で急にこんな事!!聞こえてるの?!"
私の事を見てくれないくせに、
そう思って彼女の首に噛み跡と
キスマークを腹いせに付けた。
それをしても彼女は気が動転したように
顔を赤らめその直後に青ざめて私に言った。
"もう止めて…いつもの貴女が良いの…。"
泣いて詫びてもこっちだって泣きたいわ。
それを思って全て晒して思いのままに食べた。
私にとっては扇情的に見えても
彼女にとっては狼に襲われて、
大切なものを失わされ、
挙げ句の果て、抱き潰されてるのだから
最悪だろうな。
起きる前に朝ごはんを作り、
置き手紙をちゃぶ台の上に置いて泣き腫れた
彼女の顔を見て後悔しつつも、
腹の中にある感情の渦を留めながら、
霧の深い自分の家がある森の方へと
消えていった。
さようなら。
起きたら、貴女は居なかった。
美味しそうな匂いがして見てみると、
置き手紙と共に朝ごはんを作ってくれたようだ。
あのギラギラした目を見ると怖いけど、
素直に気持ちを伝えられない、
無邪気な笑顔を返してよ。
どうかしてるって思ってた。
手紙を見るまでは……。
「昨日はごめんな。
急にあんなことをしてしまって
悪気って言ったらないんだぜ…。
だけど、
気持ちが溢れ過ぎたからなっちまった訳だし、
報われないな。
報われたいとは思わない、
でも、この気持ちを受け止めてくれるなら、
私の家にご飯食べてから来て欲しいぜ…。」
あら、そんなんで良いなら行くわよ。
アンタも大概ね。
さぁて、ご飯を食べたら行かないと。
貴女が待つ家に。
ね。
8/24/2024, 12:23:32 PM