真岡 入雲

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夜空に開く
夏の大輪

キミは瞳に映った火の華を
瞼を閉じて封じ込める

散りゆく華に照らされた
紅色の頬に指を這わせ

少し開いた唇に
自分のそれをおしあてる

吐息さえも漏らさぬように
キミの熱を奪い取り

俯くキミの耳元で
小さく愛の言葉を紡ぐ

ワタシの世界に小さく咲いた
脆く儚い繊細な花

枯らさぬように
手折らぬように

世界が終わるその時まで
護り続けることを誓おう

6/26/2024, 3:04:11 AM