茹るような暑い日、私は蝉の鳴き声を聞いて、教室に一人真ん中の席に座る。特にすることなどないのだ。ただ、家に帰るのが遅くなればいいなと思ってしまうのだ放課後の夕暮れを独り占めして、家の帰路に着くのはまるで一人の世界で少し楽しいと感じるからだ。
10/12/2024, 3:09:30 PM