るに

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サッチェルバックには
1週間分の服と本と思い出。
あとはここから出る勇気だけ。
でもその勇気は
ずっと前にもう貰ってた。
さぁ冒険だ。
私に怖いものはないはずなのに
幽霊もおばけも月曜日も怖くて。
レンガの道をずーっと歩いて
疲れたらおにぎりを食べて、
また歩いて。
たまに列車に乗ったりして。
夜更かしなんかもしちゃって。
田舎道を通ったり、
都会の中を歩いたり。
いつもは悩んでたけど
泣いても笑っても
月を見ればなんとか。
なーんて言ってみたかった。
本当は今も昔も本がないとやっていけなかった。
"Good Midnight!"
から始まる本。
冒険する勇気があっても
心の拠り所は必要なものだった。
そうわかっただけで
この冒険は意味があった。
私はそう言い切れる気がした。

2/25/2025, 2:41:44 PM