星ってのは、何かしら「俺様」感を持ってるよな。
遠くから見ると「おぉ、なんて美しい」ってなるけど、実際近づいてみたら、「あ、何もねぇ」ってなるパターンだよな。でも、だからこそあんなに輝けるんだよ、あいつら。触れられないからこそ、手が届きそうで届かない、その微妙な距離感がまた、いい塩梅で魅力的なんだよな。
だけど、俺たちみたいな人間はどうしてもその光に引き寄せられる。こっちが手を伸ばすたびに、星は少しずつ遠ざかる。どれだけ追いかけても、結局その距離は縮まらない。だからこそ、次の日もまた、無駄に見上げてしまう。あいつらがわざと見せつけるその光が、俺たちを試してるみたいで、なんか悔しいけど、ついつい引き寄せられてしまうんだよな。
まぁ、結局星も、俺も、あいつらの光も、遠くにいるからこそ、輝いてる。近くにいたら、ただの普通の「光」でしかない。でもそれを分かってて、毎晩夜空を見上げる。何なんだろうな、あれは。
星
3/12/2025, 3:20:51 AM