君に出会えて良かった、と
息が詰まる程嬉しい、と
静かに流れていたBGMに、
君はぱちりと視線を上げた
「いっつも一緒にいると、有難みが薄れちゃうね」
そうだね、と頷いて窓を見る
君は少し寂しげにストローを回す
「だからね、いつだって言えると思ってたんだ」
そうだろうね、と目を伏せる
そう思っていたのは君だけじゃ無い、ということも
「どうしようね、僕もう永遠に」
「君に本当の事言えないや」
……ごめんね、と
交わすことの出来ない言葉が透き通る
「 」
、と
其処にはもう、ひとりきり
<言葉にできない>
4/12/2024, 11:55:31 AM