紫乙

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出会いには、理由がある。
まったく接点がないはずの人と偶然出会ったのも、神様の必然だと気づく。

なにを使命として、出会わされたのか、その意味を知ろうとしていた。

けれど、与えられた任務を果たせずにここまで来てしまった事を、申し訳なく情けなく思う。

あの一場面。
全てが崩壊した瞬間の出来事。
ゲームオーバーのように、画面は消えた。
けれど、これはゲームではない。再起動は不可能だった。
これ以上は任せられない。終わりだ。とお告げが聞こえた気がした。

関係が終わる時は、成長の過程で積み上げた波動が合わなくなった時。
なんだかおかしい。何かわからないけど、何かが違う。そう感じたのは3年前。
私はたぶん、そのズレに居心地の悪さを感じていた。修復出来ない予感も抱えていた。あの人と会うたびに真っ直ぐ立っていないような感触があった。
変なものに引きずられているものを、負けじと強引に自分の立ち位置へ戻したいような感覚。つまらなくなっていった。

あの場面は、雷が急に鳴ったような、爆弾が投下されたような、いや、もっととてつもない何かが起きたような一瞬だった。

私は1年ほど前からずっと、もう辞めたいと感じていた。神様に通じたのだなと後でわかった。

神様へ失敗の報告をする。
課題は昇華出来なければ、形を変え、姿を変えて、何度も繰り返し与えられると言う。この先もまた、似たような人と似たような形で、同じ任務を課せられ出会いがあるのだろう。


4/14/2024, 2:24:24 PM