君と一緒に
午前8時。
それはサラリーマンにとって魔の時間帯である。
都心に通勤する者たちは、ほぼ例外なく満員電車に押し込められている。
そうして勤務地に辿り着くまでの間、退屈や圧迫感をこらえるために、目の前の小さな板にしがみついている。
かくいう俺もその1人で、いつも通勤の苦痛を和らげるために苦心していた。
しかし、最近その苦しみを凌駕して余りあるものを見つけた。
推しだ。
彼女は通勤時間中のSNSのタイムラインにたまたま現れた。ステージの上で歌い踊る彼女に、俺は一瞬で心を奪われた。
それからというもの、俺の通勤は変わった。
電車の中では常に彼女のライブやSNS、YouTubeチャンネルをチェックする時間に早変わりした。
今では目的地に着く頃には
「なんだもう着いたのか。もうちょっとライブを見たかったのに」
と考える有様である。
苦痛な時間のはずが、推しの君と一緒だと天国に変わったのだ。
諸君、推しはいいぞ。
君も推しと通勤しよう。
1/6/2026, 10:53:37 PM