『病室』
この言葉を聞いて、
いい思い出が蘇る人は
どれほどいるのだろうか?
1つ目の病室
10歳の頃、祖父が入院していた病室
家に帰ることは出来なかった
2つ目の病室
3度の出産
勿論嬉しいのだけど…
母乳が出なかった私には苦い思い出だ
3つ目の病室
夫に無理矢理襲われ
初めてパニック発作が起き
救急車で運ばれ、検査入院したとき
4つ目の病室
急性胃腸炎で入院し、知人の看護師に
汚物処理をさせた挙げ句、
大腸カメラを挿入された苦い思い出
5つ目の病室
三男が乳児で発見されなければならない
先天性の病気で手術や入退院を繰り返した時
6つ目の病室
精神科の隔離病棟
先ずは監視カメラ付きの部屋で
手足を拘束される
紐状の物や刃物、スマホの充電器さえ持込不可
薬はその場で渡され、
ちゃんと飲んだか口を開けて舌の裏まで確認される
スマホの使用時間も決まっている
そして、こちらからは開けられない自動ドア
叫び声や隣室では自傷行為騒ぎ
こんなことはザラだ
自分は本当にこの人たちと同じ立場なのか?
と…その時は思ったが…
同じだったのだ
これが現実だ
タバコが吸えたのは救いだった
だが、この人も本当に精神疾患なのか?
と思うくらい、気さくな叔母様もいたが
実際、入退院を繰り返していると聞くと察しはつく
結局、自分を含め、
その時は大丈夫だったり
そうでなかったりを繰り返すんだ
病院では薬の管理はされるが
帰宅したらオーバードーズなんてザラにいる
その時は独りじゃないと思えても
帰宅したら孤独に耐えられなくなる
それが精神疾患の怖さだ
どの『病室』にも
私はもう…戻りたくはない
だから、超えてみせる
完治のない鬱病の寛解
寛解以上で完治未満
それでいい
そこまでなってみせる!
8/2/2024, 5:08:53 PM