「やっと終わりましたよー」と言いながら暖簾をくぐってきたのは、ラッピングチームのドワーフ達だ。
「やぁ、お疲れ様」「先にはじめちゃってますよー」中で待っていたドワーフたちが赤い顔をして声をかける。
ここはドワーフたちの酒呑場。
今日は納会。プレゼントを無事に作り終えたお祝いだ。
「では、みんな揃ったところで改めまして。お疲れ様でした!かんぱ〜い」みんな酒の入ったグラスを掲げる。
「今年もみんなのおかげで無事にプレゼントを送り出す事ができました。今日は思う存分、飲んで食べて発散させてください」リーダーからの陽気な掛け声と共に、ごちそうがテーブルに並んでいく。
ドワーフたちは近くの仲間たちとわいわいと話出す。
「毎年の事ではありますが、いつも注文がギリギリなんですよね。」
「全く。夏くらいから注文してくれたら、こちらも準備に時間が取れるのに」
「みんな12月に入らないと決めないんですよね」
「今年は突然の注文変更も多かったですしねぇ」
「本当に。こっちの都合も考えてほしいものですよ」
「いや、でも今年も無事に終わってよかった、よかった」
「後はサンタクロースが無事に届けてくれるのを待つばかり」
「サンタクロース、早く帰ってこないかなぁ」
「そうですね。締めのデザートは子どもたちからのおやつに限りますからね」
朝までこうして飲み明かす。それがこのドワーフたちのクリスマスイブ。
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お題:イブの夜
12/25/2024, 11:07:44 AM