彼とわたしと

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君と下校するたび、あと何度一緒に隣を歩けるんだろうと思ってしまう時がある。必ず学生生活には終わりが来るものだし、いつかは君と離れる期間もあるんだろう。そんなことは重々承知だが、今寂しいと思っている原因は、私以外の誰かの隣を歩く君が、すごく嫌だということなんだ。

離れてしまう期間…というのは、卒業するとき、もしくは、私が唐突に人生をドロップアウトしたときのみに限られる。君が私に幻滅しても、私が君に幻滅したとしても、どちらかが歩み寄るだろう。それなりの信頼と友情は、互いにあるのだ。それが友情か愛情かの違いだけで、互いに大切であるということは変わらない。はず、、である。

私たちがもし離れたとしても、君とのこの甘酸っぱい、いや、甘すぎる帰り道を忘れないだろう。そしてこの学生生活を、君と過ごした街をも、美しい思い出と包まれるんだろう。

“街”

6/11/2024, 12:50:07 PM