わたしには幼なじみがいた。
幼なじみのゆうくんとは仲が良く、まいにちいっしょに遊んだ。
「ねえ、あやちゃん!次はボール遊びしよーよ!」
「うん!やるー!」
ときどき喧嘩もしたけど、いっしょに過ごす日々が楽しかった。
でも……
ある日、ゆうくんはいなくなった。
ママはゆうくんが引っ越しをしたとわたしに言った。
「ゆうくん、いつか帰って来るかな…」
そう独り言のように呟く日々が続いた。
十年後。中学二年生になった私――綾は、優君の事をすっかり忘れていた。
私は誰だっけ?
何を考えていたんだろう
確か、誰かの事を思い出していたはず。
誰だったかな。
ただ、ただ……
君に会いたかった。
1/19/2026, 10:55:37 AM