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きみとぼく
おなじにみえて
ちがう
にんげん
かおも
みみのかたちも
からだも
あしのおおきさも
おなじにみえて
ぜんぜんちがう

きみとぼく
ぜんぜんちがう
しかしそれは
こせいとよべる
ちがう
ことで
たがいのよさが
みえてくる

みんなおなじ
それはこわい
だって
みんな
ぼくとおなじ
かおも
みみのかたちも
からだも
あしのおおきさも
うごきも
せいかつも
なにもかもおなじで
なんとなく
きみがわるくて
ふゆかいなんだ

それに
みんなおなじだったら
きみをきみと
よべなくなる
みんなおなじだったら
みんなが「ぼく」だから
ちがったほうが
よっぽど
いい

きみとぼく
ふたりが
はなれていても
いるのは
ちきゅうという
おおきないえで
ひとつの
くにという
おおきなへや
おなじそらのしたを
いっしょにくらす
なかまで
ともだちで
かぞく

がいこつになっても
おなじそらでくらす
たましいとなって
いっしょに

みんなちがって
みんないい
そういうことばがあるから
ぼくらも
きみとぼく
ちがいがあって
おもしろい

いまはもう
あえないけれど
ぼくは
きみにあいたい
おなじそらのしたの
かぞくだから
きっとすぐに
あえるよね

だから
いま
きみにあいにいく

こころも
からだも
ぜんぜん
ちがうけれど

ぼくらはきずなで
むすばれている



4/11/2025, 10:27:32 AM