『とりとめもない話』
ドライブがてら、とある道の駅へ立ち寄った。
どうしてもお手洗いに行きたくなって、お手洗いに入る。
──ふと、壁に貼ってある張り紙に目がいった。
冒頭にはこう書いてある。
『トイレットペーパーの盗難が相次いでいます』
そうだよなあ、盗難してるやつが多いってニュースにもなるくらいだから管理している人達は大変だろう。
少しでも減るといいのに。
そして、その文面のあとはこう続いていた。
『わざわざ盗難するほどトイレットペーパーが人気だとは知らなかったので、この度、新たに道の駅内で販売することになりました。一個○○円です。よろしければお手洗いに行く前にお買い求めくださいますようお願いいたします 道の駅○○』
──っておい、注意喚起で終わらないでトイレットペーパー販売するんかい!!
と思わずツッコミを入れてしまっていた。
怒るだけではない、注意するだけではない、道の駅の人の発想の転換を見た気がした。
確かにこれなら、少しは盗難防止になるかもしれない。
盗られるくらいなら、販売してしまえ!
……とは普通その思考になかなか行き着かないものだ。
少しでも盗難が減るといいなと、妙に清々しい気持ちで私はお手洗いを後にしたのだった。
(※今日立ち寄った道の駅で実際に似たものを見かけたので、題材に使わせてもらいました)
12/17/2022, 10:19:39 AM