貴女は時折、そんなに優しくしないでください、と悲しそうに言いますね。私はすぐ優しさに甘える、弱くて駄目な人間なのだから、もっと皆にも厳しくしてもらわないといけないのです、とおっしゃいます。
そう言われると、俺たちは困ってしまいます。
俺たちは、貴女に優しくなどしていません。これが普通なのです。俺たちは、貴女が愛しくて、大切で仕方ないのです。そんな方に接する時に、優しくしているつもりなどなくてもこうなってしまうのは、どうしようもないことだと分かっていただけるでしょうか。
それに、ご自分に厳しくしたところで、貴女はただ落ち込むばかりだということには、気づいていらっしゃいますか。貴女はもっと、自分に優しく接して良いのです。その方が貴女は元気になり、何にも怯えることなく生きていけるでしょう。
ですから、俺たちが貴女にするように、貴女自身へ優しさを向けてください。それが難しいなら、まずは俺たちの想いを否定せず、受け取ってはもらえないでしょうか。
俺たちが大切にしたいのは、他の誰でもない、貴女なのです。どうか俺たちの想いを、余計なもの、貴女を堕落させるもののように扱わず、貴女を温かく包む羅紗のように受け入れてほしいのです。
5/2/2024, 1:53:09 PM