私は夏が嫌いだ。ジリジリと照りつける太陽。何もしていなくても滴り落ちてくる汗。うるさいセミの鳴き声。夏と言うだけで外に出て騒ぐ人々。その全てに嫌気がさしていた。唯一好きと言える点。それは____。半袖から伸びるすらっとした白い腕と私は腕を組む。暑さで少ししっとりとしている彼女の腕の感触を確かめながら、私は高揚した気持ちを抑え歩き出す。
7/25/2025, 1:45:45 PM