世の中の人間はとかく縁というものを重んじる。
電車で私の隣に座るサラリーマン、アパートの隣に住む足音の大きな女性。何億人も存在する人間の中で彼らと出会う可能性は如何程のものだろう。
それぞれ個別にとったとて数値化できるかも怪しい程低いことは間違いない。
まるでそれは、祖母が梅干しをつけていたくらい大きな一抱えもある瓶に砂を詰めて振った時と同じだ。
砂粒の配列は毎回違う。同じことは無い。
一粒の砂に注目しても隣合う砂粒が同じなんてことはないだろう。だが毎回なにかしらの砂粒は彼の隣に鎮座する。
瓶を振る度に変わる顔ぶれに砂粒は縁を感じることはあるのだろうか
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リハビリ1日目
ホテルでカップルが使い捨てスリッパのまま外へ向かっていた。大丈夫だろうか。
巡り逢い
4/24/2025, 1:56:13 PM