ひとり、ポツリと呟いた。
「仲間になってみたかった」
同じ方向を向き、目標を持ち前向きに進んでいく。
そんな後ろ姿は見ていて眩しすぎた。
あの日、最愛の人と離ればなれになって拠り所を失い
足場が崩れ奈落の底へ落下する。
そんな絶望をひしひしと感じていた。
呼吸さえままならない息苦しさに
ひとりもがき苦しんでいた。
またある時は策略に嵌められ、取り返しのつかない過ちを犯す前に止めてくれたのも彼らだった。
全てを受け止め手を差し伸べてくれた。
_____そんな彼らと、敵としてではなく仲間として出会いたかった。
別れの時間はまもなくやってくる。
ひっそりと忍び寄る後悔を飲み込んだ。
9/8/2025, 11:25:12 AM