サチョッチ

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巨大な魚が宙を泳ぐ

悠々とした動きで静かに忍び寄る

蹲る私の背後に

濃い影と共に重苦しい気配がのしかかる

言葉にできない緊張と恐怖

彼は今私を凝視している

視線が背中をナイフのように突き刺す

鳥肌が立ち、鼓動が全身を震わせる

何をされるか分からない

異様な沈黙が長くも短くも感じた後

迫ってきたときと同じように

魚は静かに悠々と去っていく

私のことは傷つけないと分かっていても

彼の存在はいつだって

それ自体が地獄への入り口だ

4/11/2023, 2:49:28 PM