#.hpmiプラス(?)stk夢主が🎲の部屋に侵入する話
(お題:溢れる気持ち)
「好き…大好きなの…。ううん、それだけじゃ留めておけないの、こんな私を許して」
私の目の前には……誰もいない。
それも仕方ないだろう。この部屋の主は女の子と遊びに行っているのだから。
私はずっと彼――有栖川帝統という男のことが好きだった。ギャンブルに有り金全てを溶かし、友人から借りた生活費すらもギャンブルにまた溶かしてしまうというクズっぷり、そこにとても惹かれたのだ。
どうか私が隣で支えてあげたいと思った。それなのに彼の隣にはいつも女の子がいた。
三度の飯よりも、恋愛よりもギャンブルが好きな彼から言わせれば、行く先々に勝手に女が着いてくるのだろうが、それを良しとしている時点で満更でもないようにも見える。
「これでよし…っと!」
最後の監視カメラと盗聴器を仕掛け終え、一息ついたところで、ギィ、とドアの開く音が聞こえた。ああ、帰ってきたんだ。
なんで鍵開いてんだ?なんて声も聞こえたけれど、当たり前じゃない。帝統のことならなんでも知ってるし、滞納してた家賃代払ったの、私なんだから。
「…お前誰だ?」
私は世界で1番帝統を愛してる女。
もう溢れる気持ちを抑えきれなかったの、だから責任、取ってよね?
2/5/2023, 10:35:12 AM