一夜の夢

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君と一緒にいきたかった。
いきたかった。

体はひどく痛むし、足の感覚はほとんどない。
そんなことはどうでもよかった。
何よりも隣に君がいないことが、ああ、一大事だろう。
ゆっくり筋肉を動かして、横たわったまま首を巡らせる。ようやく見えた反対側にも、やはり君はいなかった。
私を置いて行ったのかい。
それとも私が君を置いて行ったのか。

一人で打ち上げられた事実が、妙な感慨を伴って押し寄せてくる。腹の鈍い痛みは私の心音と重なる。
いつもそうであるように、私は天国から一番遠い場所にいる。

君を探すよ。曇天と波の音が、君の鼓動を隠しても。
これまで何度も邪魔が入って、私の願いは叶わなかった。今回も。
だから、今度こそ、二人でいかなければ。
そうでないと意味がないんだ。

君と一緒にいこう。
それまで、少しだけ待っていて。

1/6/2024, 3:19:18 PM