圧倒的にペンギン

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我が家にて。
「兄貴!ついにタイムマシンが完成したぞ」
弟が部屋に駆け込んできた。
うるさい。

「寄生虫そろそろ働けよ。親だっていつまでも元気じゃないんだぞ」
私は現実を突きつけた。

「これ、タイムマシンで荒稼ぎしたお金だよ」
弟はそう言うと札束の入ったビニール袋を放り投げた。

「お前は家族の誇りだ」
私は弟の手を取り狂喜した。
やはり頼れるのは家族だけだ。
私は弟からタイムマシンを無理矢理奪い取ると即座に過去に飛んだ。
これでこの腐ったニートライフともおさらばだ。

とりあえず20年前にもどろう。
私をバカにした親戚や同級生を1人ずつ闇討ちして、その後未来の知識で無双するのだ。
私が天才的な計画を立てていると、タイムマシンに場所指定の項目が表示された。

「座標とかよく分からんな。使いにくいもの作りやがって」
私は適当に場所を指定して過去に飛び立った。

結果。
指定した場所は製鉄所の高炉の中だった。
私は一瞬で蒸発した。

7/23/2023, 5:32:17 AM