届いて....
声にならない声をあげた。
あなたの名前だった。
でも唇の中で潰れて、外には出なかった。
こころはいつもあなたを探してしまう。
どんな景色も、どんな言葉も、あなたでいっぱいになる。
それだけで息が詰まる。
届いてほしかった。
ずっと。
この想いが、あなたの胸に少しでも触れてくれたらって。
でも知ってる。
あなたにはもう、あの人を見つめる瞳がある。
その視線は私には決して向かない。
それでもどうか届いてほしいと願ってしまう。
届かないって、自分でも分かっているのに。
もう、自分を止めることはできなかった。
7/9/2025, 11:45:29 AM