こんな夢を見た。散歩に出かけようと玄関で靴を履く。出ようとした途端、分厚いカタログギフトがポストに投げ込まれた。差出人は、悪魔とある。ろくなものじゃなそうだ。警戒しながら、重たいカタログを観察する。すると、後ろに手紙が貼り付いていた。今年は悪魔の誕生記念で、今だけ魂の受け渡しなしで一つ何でも叶えると書かれている。
「へえ〜…ますます怪しいな。悪魔からのものなんて何もいらないけど、ちょっと見てみるか」
カタログを開くと、普通の商品のページだ。少し拍子抜けしたが読み進めていくと、突然誰かの目元を接写したものがずらりと出てきた。
「うわ!何これ…?」
唇、鼻、手、足…。色んな人間の部位が接写された画像が出てくる。読めば、どうやら注文すればこの部位を自分の部位に変えてくれるらしい。画像の人間から取ってくっつけるので自己責任、と小さく書いてある。
「人間のパーツでキメラでも作る気なのか?」
何となく、普通の商品のページも隅々まで読むと、小さく注意書きがしてあった。他人の所有物やお店から持ってくるので自己責任だと。それは、窃盗ではないのか。やはり、悪魔からのものはろくなものがない。捨てようか迷ったが、分厚いカタログは破り捨てるにも労力がいる。そうだ、冬に鍋をする時の鍋敷きにでもしよう。頷きながら私は部屋の押し入れにカタログを投げ込むと、散歩に出かけた。
4/21/2026, 8:53:06 AM