ここは世界一お菓子が飛び交う空港。この混み合った広い空港内を歩くと甘い香りがあちらこちらで漂い、なんだかお菓子の国に迷い込んだような気分になる。
僕は目当ての甘い香りのお店にたどり着いた。長い行列ができていて、そこで待っている人々は何かしらの思いを巡らしている。
「すごい行列だな、お菓子を買うのは諦めよう」
と思っていると、店員がこちらを向いた。
彼女はとびきりの笑顔を浮かべ、試食の一片を差し出してきた。
僕もその程よい甘さに自然と笑顔になった。
結局、すぐに長い行列の仲間入りしてしまう。
僕は君との甘い夢を思いながら順番を待った。
「sweet memeries」
5/2/2025, 8:52:31 PM