霧夜

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寒くなって、ある所では雪が降って。
熊さん達も植物も、少しの眠りについちゃうね。
もしかしたら、お庭で元気に駆けている子もいるかもね。

赤い帽子を被った白いお髭のおじいさんが
鈴を鳴らしてランランと、お空を自由に飛びまわり、
いい子のお家に飛んでくるかもね。

でも、やっぱり。
暖かいお部屋の中で、こたつにみかんを用意して
極寒の冬を、ぬくぬく一緒に乗り越えていようね

---二作目---

冬はあまり好きじゃない。
そもそも寒いのが得意じゃないからだ。
出来ることならずっと家の中で布団にくるまっていたい。

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「...ほら、そんな嫌そうな顔してないで夜ご飯の買い出し行くぞ」

「うぅ...もう部屋に戻りてぇ...寒い...」

「気持ちは分かるが、少しは外に出ないと不健康になるぞ?」

「学校行く時出てるんだからいいじゃねぇか...」

「そういう問題じゃない、いいからササッと買い物済ませるぞ...」

「...はーい......じゃあさ...手さみぃから手つなごーぜ」

「手袋は?」

「持ってねぇーの」

「ふーん...」

せいらは怪しみながらも、優しく俺の手を握ってくれた。
...なんだか今更小っ恥ずかしくなって、赤くなっているであろう顔を隠す為に
首に巻いているマフラーに顔を埋める。

...本当は手袋は持っているのだが...
寒さを理由に、少しだけ甘えてもバチは当たらないだろう?

#冬になったら
121作目

11/17/2023, 11:27:06 AM