桜井呪理

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忘れたくても忘れられない。

あの日彼岸を渡った君のこと。

一生一緒にいたかった。

だから

僕は君の誕生日を数えるよ。

君は僕に話したよね。

彼岸に行った人間の誕生日を数えると

君の髪の毛を埋め込んだ人形に

魂が宿るってことを。

今日は君の15の誕生日。

君がいなくなってから、一年が経ったね。

ほら、動いてよ。

人形が動く。

ほら、ほら、もっと。

その人形は、手を広げ、

僕の首を締め付けた。

ああ、怒っているのか。

あの日僕だけ助かったことを。

一年前、君が蝋燭に火をつけると、目を覚ました時、君はいなかった。

寂しかったよね。

ごめん。

もう1人にしないから。

薄れたいく意識の中で、僕は彼女を抱きしめた

10/18/2024, 9:49:59 AM