夜空の音

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流れ星に願いを

「流れ星が消えるまでに願い事を3回言えたら叶うらしいじゃん。」
メガネをかけた男は夜空を見上げながら友に語りかける。
「あー、あれ誰が言い出したんだろな。」
「俺、その迷信おかしいと思う。」
「て言うと、どの辺が?」
少しわざとらしくメガネをクイッとあげながら男が答える。
「流れ星、流星って宇宙にある岩が地球の大気に降ってきて燃え尽きてる訳だろ。消えていくものに願い事をするって、馬鹿げてないか?」
ロマンスの欠けらも無い、実に地学的視点から見た考察だ。
「お前さぁ....そういうとこが女から冷たい言われるんじゃねーの。」
なにが?と、心底不思議そうに首を傾げる。
「願うなら、新しく誕生した星に願いをかけるべきだと思うぞ。」
その言葉を最後に、男はまた星空を見上げ出した。
その横顔を見ながら、隣の男はぽつりと呟く。
「....まぁ、俺はお前のそういうとこが好きなんだけどな。」

4/25/2026, 10:10:59 AM