cute!
かわいいね!その一言が言えなくて僕は唇を
噛み締めた。
青い浴衣姿のあの子は、いつもの部活のジャージ姿とは別人みたいだ。
「いやマジでかわいいね!」
隣で僕が言いたかった言葉をいとも簡単に口に出来る友人が羨ましい、いや妬ましい。
「かわいいってさ、君達この間スポンジボブがかわいいって言ってなかった?そういう意味の方でしょ」
「違うって!So cute!の方だって!」
「どうだかなあ(笑)」
そんな風に楽しそうにやり取りする二人を、曖昧に笑って見ているしか出来なかった。
君と花火が綺麗だった、18の夏。
2/27/2025, 11:02:43 AM