哀愁をそそる
私の中では秋の公園
小さい頃近くの公園で遊んで
だんだん人数が減っていく
最後の方になると1人になりたくなくて
家に帰りたくなる
まだ遊びたい
でも日も暮れるのが早くなってきて
なにかに追われるように
家路に向かう足も
呼吸も白く速くなる
夏ならまだまだ遊びたくて
そうそうに始まった手持ち花火の匂いとか
盆踊りの町内会の集まりの音とか
楽しい夕暮れなのに
秋というだけで同じ公園が帰り道が
急に小さく狭く感じたのだ
そして家に着いてドアを開けると
その名前のつけられない
息苦しいような狭さが
暖かさでほどけていく
今思えばあの閉塞が哀愁と
よべるものなのかもしれない
かなで
11/4/2022, 12:15:46 PM