遠くの空へ遠くに行きたいと何度も思っていた。場所はどこでもいい。この街じゃなければ、この山に囲まれた土地じゃなければと何度も願った。山には厚い雲がいつもかかっていて、山を越えても意味がないと言われているように感じていた。掴めない雲を越える手段が自分にはないと何度も思っていた。遠くの空の、そのまた遠くの空に今、私は住んでいる。あの場所では出会わなかった人たちに生きる意味をもらっている。遠くの空は冷たく、澄んでいる。
4/12/2026, 1:21:47 PM