紅葉が舞い落ちる季節になった。
ふと辺りを見れば、都心部だろうと何だろうと嫌でも赤がチラつく季節。
私は秋が嫌いだ。嫌でも目につく赤が、肌にかかる肌寒い風が、一年が終わろうとしている事を告げているように思う。何も出来ていないのにもう一年が終わってしまうのだと毎年思い知らさせる。
私は秋が嫌いだ。どことなく哀愁の漂う秋はどうしてか感傷に浸ってしまう。そして何もしていない自分が嫌いになる。何も出来ずに一年が終わる前に、何か一つでもしなくてはならない気がしてくる。そうしないと自分を嫌ったままになってしまう。
秋は嫌いだ。意味の分からないやる気が起きてしまう。
こんなの柄じゃないのに。
9/26/2023, 5:18:16 PM