【星明かり】
夜の明るさは
お月様のさじ加減だとばかり思ってた
田舎育ちの幼少期
夜の散歩はお月様のご機嫌を見ながら
あぜ道を歩いた記憶
星明かりとなれば
さらに注意が必要だ
1歩間違えば大惨事
家に帰ってからの大騒動も目に浮かぶ
小学生の頃
はじめて家に遊びに来ようとしたケンタロウが
「ちかみち~っ」と言いながら
自転車もろとも田んぼに消えた日を思い出す
時として
お天道様の下でも
若者は道を誤るのだ
さて星明かり
夜に運動を兼ねてウォーキングすると
いつもの道も別世界
田舎の道には車もそうそう通らない
見えるものが少なくなると
普段なら耳に入らないような音も
良く聞こえる気がする
水の流れる音
虫の鳴き声
遠くを走る車
どこかのテレビ
反響する自分の足音
一際大きな物音に立ち止まる
道路際の茂みをかき分け移動する音
野良猫?野良犬?
いや、人かなぁ?
なんて思ってると
飛び出して来たイノシシが
アスファルトを蹴りながら走り去って行った
腰抜かすかと思った
驚いたのはお互い様なんだろうけど
逃げてくれて良かった
体重以外はとても勝負になりそうもない
...
.......
また話が逸れた
やはり星明かり
迷子になりやすい模様
4/20/2025, 12:28:07 PM