「愛してる」
とあなたが言うたびに。
大きな腕で抱きしめられるたびに。
いつか終わりが来る確信が、わたしの目を醒まさせる。
「ずっと一緒にいよう」
「そうだね」
笑って返事をしながら、心は冷えていく。
最後の日の足音に怯える。
あなたの愛情のナイフが無自覚にわたしを切り裂いて、毎日傷だらけなのに。
「愛してるよ」
あなたは全く気づかないで、宝物のようにわたしを扱う。
本当は全部自分のせいなのはわかっていた。
素直に愛を受け取れずに、勝手に苦しんでいる自分のせい。
それでも、愛情は恐ろしくて、あなたの優しさが怖くて。
今日も一人で泣いてしまう。
11/28/2023, 3:37:23 AM