Rei

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[近寄らんとって、 ]

「一人にしてくれへん?」そういったボクの声は震えていた。
あなたは怒っていた。なんで、そんな不安定な君の傍にいさせてくれんの?って。
いい友達を持ったなぁ。でも「…近寄らんとってくれる?一人でいたいねん」ごめんな。
自分勝手で。
…でも、エゴかも知れんけど君をこれ以上汚れさせたくないんだ、ボクと居て。

学校でも一人で音楽を聴いたり、小説をひらく。
ボクに話しかける人は君以外いなかったら、また一人に戻った。
それだけ。
大丈夫なはずなのに心が鋭く鈍く痛かった。
帰り道、空は晴れているはずなのに自分の手にはポタポタと雫がたくさん降っていた。

7/31/2024, 10:35:42 PM