夏のラムネ瓶

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(フィクションです)
『明日世界がなくなるとしたら、何を願おう。』
と彼女は言った。
僕は彼女がいたことに気づかず、驚いて
「え…?」
と思わず言ってしまった。
「だーかーらっ、明日世界がなくなるとしたら何を願う?ってこと」
いつも物静かな人なのに今日は何故か違う。
「うーん、世界がなくなりませんように?」
不思議に思いながら答えた。
そして、彼女は微笑み
「そっかぁ」
と言った。
「三島さんは何を願う?」
「私は、た、高倉さんと一緒かな」
「僕と?」
「だって、た、高倉さんといつも話したいから!!!」
そういった彼女は誰もいない教室から逃げるように出ていった。
何だったんだろ…最初はそう思った。だけど鼓動が大きくなり始めた。
そうだ、今まで気づかなかったが僕はあの瞬間、彼女に……。
 恋をしたんだ

5/6/2023, 2:07:47 PM