いす

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かすみがかった場所である。照りつける日差しで目も開けられないような場所である。街灯も月も星もない闇深い場所である。はたまたあなたと夕食を囲むいつもの毎日である。始まりはいつもそのようなところから起き上がっている。劇的な場所であった日など果たしてあっただろうか。あるかもしれない。どうだろう。あなたの記憶にはある?
「あなたを愛している」
この些細な劇物が毎日私とあなたの喉を通る。真の終わりが訪れたときに、どうかこの夕餉を思い出しながら、無音の福音の鐘を聞き届けられますように。

10/20/2023, 2:57:04 PM