「不完全な僕」
夏休み中の8月下旬のある日。
僕は、親友の君に電話で悩みを打ち明けた。
「僕は、不完全だ。人間として駄目なんだ」
「えっ?完璧な人間っていないでしょう?」
君が僕に問いかけた。
「うん。たしかに。いないけど」
僕は頷きながら言った。
「でも、僕は周りの人間より落ちこぼれだ」
僕はため息をついた。
「そうかな?私は君が落ちこぼれだとは、思わないけど」
「ほんとうに?」
「うん!」
「あっ、そうそう!これだけは、君に伝えたいよ。私は、短所とか駄目なところがある君のほうが人間らしくて好きよ」
「ありがとう。落ちこんでいるけど、少し元気が出たよ。話を聞いてくれてありがとう!」
「うん!それは良かったよ」
嬉しそうな君の声だった。
「不完全な僕だけど落ちこぼれでも、自分を認めて信じて、自分らしく生きていきたいなって君と話して思ったよ。難しい事かもしれないけどね」
「うん!応援しているよ!じゃあまた、大学で会おうね!」
「うん!」
くよくよと悩んでいてもしょうがないと思い、君に電話をして、少し前向きになれて良かったと僕は思った。
8/31/2024, 12:16:22 PM