約束などしなくても、ここに来ればきみがいる。わかっている。もう動かない、喋らない、腹も空かない、冷たい石の下のきみ。わかっているけれど。それでもきみの名を呼び、語りかけ、好きだった珈琲を置く。いつかこの場所で、ふたたびきみの隣に眠れる日を待ち侘びて。
2/12/2024, 5:27:23 AM