ぽんこっぅ

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腹が減ってちょうど流れてた桃に針の剣の刺して実を食っていたのは悪かったが、自分は都へ向けて旅の途中なのだ。桃から出てきたソイツに鬼退治はさせてくれ。あと、出来ればでいいのだが元のお椀の舟の代わりになるお椀を頂けると有難いのだが。
そうして、翌日小さい侍はお椀に乗ってまた流れて行った。

それから数年後、桃から出てきたヤツこと桃太郎は鬼退治に向け旅に出た。途中でお供を増やしつつ港まで来た時に、見知らぬ誰かから声を掛けられた。
数年前、自分が生まれた時に一緒に居たというその人は、針のように細い刀を携えた侍の格好をしており、懐から旅の途中に食べるといいと桃を出てきた。

舟旅は順調に鬼ヶ島へ向けて進むのでした。
(旅の途中)

一寸法師と桃太郎のオマージュ、水上を旅する場面がある2つの物語の邂逅。

1/31/2025, 12:15:42 PM