灯火を囲んで
薪ストーブと囲炉裏が迎えてくれる
ここは農家レストラン
立冬も過ぎた会津では
その温もりを帯びた灯りに
心誘われない人はいないでしょう
昔家の風情がいい演出となって心安らぐ空間
お目当ては勿論食事
苗から育てた蕎麦、米、野菜…
それらで作った蕎麦と天ぷらが名物だ
そしてもう一品、迷った挙句に追加した
店へ足を踏み入れた時から気になっていた
囲炉裏に刺さっている〜しんごろう~
一見五平餅の様できりたんぽにも似たそれは
ここのお爺さんの担当らしい
囲炉裏端に座って串を眺めている
そっと隣に寄っていって
「おじいちゃんこれなあに」
「もう焼けた?」なんて会話をしたくなる
客が灯火を囲んでハフハフしながらしんごろうにかぶりつく
そんな光景をつい思い描いてしまう楽しさに溢れている
「お待たせしましたお蕎麦と天ぷらです」
待ってました、どれどれ
おー期待以上の美味しさだ
満足と満腹に浸ってそば湯をすすっていたら
丸々としたしんごろうがお皿に乗って到着した
さっき食べたつもりになってたんだけど…
入店時からあのおじいちゃんがじっくり時間をかけて焼いてくれた一品が目の前にある
やっぱり焼きたてを味わおうと言う気になった
改めて「いただきます」
一口で美味しいが止まらない
甘じょっぱい味噌とサックリご飯がたまらない
かぷりカプリ口から湯気と笑顔が飛び出して
囲炉裏へ帰って行った
11/8/2025, 9:35:23 AM