〝あの歌〟の言わんとする事は分かる。
比べることの虚しさとか、一人一人を尊重してとか、確かに大切な事なのだろう。
言わんとする事は分かるけれど。
花がその場所で咲く事が出来るのは、その環境に対応し、進化したからだ。唯一無二の生態を持つ植物や動物や昆虫は、過酷な生存競争を勝ち抜いてきた結果、あの在り方を獲した。
·····私はどうだろう。
人間同士の生存競争は、今はもう生態ではなく精神の在り方の問題になっている気がする。
思考し、尊重し、歩み寄り、時に距離を置き·····そうやって自分が生きている世界に、適応したり離れたり、そういった努力をしてきただろうか。
オンリーワンの私でいる為には、〝ありのまま〟でいるだけじゃ済まないくらい複雑な世界に、私は生きている。
END
「世界に一つだけ」
9/9/2024, 2:48:38 PM