この道の先に
この道の先にはどんな景色が広がっているだろか…
僕の人生を語ると毎度と言っていいほどその言葉が出てくる。
聞いてる人からすると大袈裟だと思ってしまうかもしれない。だが、嘘はついていない。れっきとした事実である。逆にここにわくわくや期待、どきどきを感じないと、この仕事は続けられないと俺は思う。
この不気味な道の先に待ち受けているのはどんな道、景色だろうか……。
考えるだけで少年心をくすぐられてたまらない。
壮大な海かな…芝生かな…それともお花畑かな…
もしかしたら、もっと不気味な森かな…?
いつもそんな事を思いながら足を進める。
1歩1歩答えに近づくたびに期待値は少しずつ上昇してしまう。最後の1歩までくると視線を下に下げて、期待に胸を踊らせながら、前をむく。
その一瞬にしてくる膨大な感情が(この職業についてよかった)と(これだから冒険者は止められない)と叫んでいる。
よく「Sランクまでいくにはどうすればいいですか?」と聞かれる。その答えがこんな少年じみていたらどんな反応をされるのだろか……?
想像するだけで笑ってしまう。
さぁ、この道の先にどんな景色が広がっているのだろうか。また新しい冒険の始まりだ!
7/3/2024, 1:08:18 PM