空気の澄むと人の言う。冷えた空気は最初、心地いい。そこが瀬戸際、じわじわとなにもかもを凍り付かせんとして、少しずつ判断が鈍っていくのが、神経系が機能を停止していくのが、それと判る遅さで分かる。水は凍りつく。その中に誰かを入れるのを拒絶するかのように。確かに水の冷たさは致命的で、ぼくらがいなくなるまで時間はかからない。氷は慈悲なのかもしれないと思うことすらあるほどに。それでも、一緒に?
12/19/2023, 9:16:27 AM