「ひらり」ひらりひらりと雪が舞い落ちる。髪に、肩に、指に、地面に。落ちた瞬間に溶けてしまう。儚い、一瞬だけの美しさ。貴方と私との関係もそうだった。儚い、短い煌めき。それでも。雪や花火が一瞬でも美しい様に。私と貴方も、一瞬だったけど、お互いに精一杯だった。雪や花火の様に、その時に出来る一生懸命で輝いていた。今はもう、遠い昔の話だけど。でも、精一杯生きた、愛したあの日を、私を、貴方を。私は一生忘れない。
3/3/2025, 12:05:38 PM