どんなに辛いことがあったって、お構い無しで朝が来る。
静かに暗闇に沈んでいたいのに、否応無しに朝が来る。
世界は誰中心でもないから、当たり前の営みを当たり前に続けるだけ。
だけど人間は自分がすべてで、自分以外の何もかもが「その他大勢」なんだよ。
家族だって然り。
心がつながってるとか、心はひとつとかの、比喩表現。
実際には人はそれぞれ別個体な訳で、「お前に俺の何が分かるんだよ!」ってセリフは、あながち間違っていないと思う。
分かる訳ないんだよな。
分かられちゃ困る。
自分だけの心の、形のない感情。
それでも、分かり合えないままで生きていくのも辛い。
人は人とつながりたいんだ。
想いを共有したいんだ。
だから、言葉を使う。
私達がつながる唯一の手段は、きっと言葉だろう。
話しても、書いてもいい。
孤立した私達が分かり合うための、一筋の光。
どんなに辛いことがあったって、お構い無しで朝が来る。
カーテンの隙間から、私達を暖める一筋の光。
これはきっと、私達への救済措置だ。
宗教的なものじゃなくて、世界が、人間がそういうもんなんだと思う。
暗闇に沈み続けることを良しとする思考回路なんて持ってない。
きっと、誰もが。
だから、今日も陽の光をたくさん浴びて、伝えたい言葉をたくさん持って、大切な人達とつながっていたい。
雨の日なら、明日に期待。
必ず晴れる日は来るから。
一筋の光から始まる朝が、必ず訪れるから。
11/5/2024, 9:36:16 PM