芥子

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 あぁ、そうか。
 これは僕のことだ。

 このお題を見た瞬間に僕はそう思った。

 地域で有名な進学校に入って、満足を得たのか、勉学をおろそかにし、さらには唯一続けてきた野球も辞め、志した文章さえも手放した。

 透明と表現することも烏滸がましい。
 「空っぽ」な自分。

 もう一度時を戻すことはできない。
 やり直せない。
 だが、修復はできる。

 そう信じる。
 
 懈怠の心に苦しまされているようではだめだ。努力はね、していかないと。

 口では何度でも言った。

 為せば成る

 そう何度も書いた。

 そんな透明な決意はもうやめる。
 
 行動を変えて運命を変える。

 透明な存在にはならない。

 
 聡明であれ

3/13/2025, 10:29:58 AM